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語りを聞く

大久保岱自治会 総代(平成23年度) 田村利満さん

画像:大久保岱自治会 総代(平成23年度) 田村利満さん


  大久保岱(おおくぼだい)自治会は、旧峰浜村時代の運動会で常に「玉入れ競争」で逆転勝ちしてきました。勝因の秘訣は、玉を拾う人は拾い、投げる人は投げる分担作業です。「玉入れの練習を特にする訳でもない。自然と役割分担ができているんです」、「要領がいいのもあるけど、あれが、まとまりなんでしょうね」と、大久保岱自治会の総代・田村利満さんは、大久保岱の住民の気質をそう感じています。

 利満さんが総代になった平成21年(2009年)、秋田県の委託を受けた秋田大学の学生と秋田県、八峰町により「明るさ・希望調査」が大久保岱地域で行われました。調査結果で利満さんが気になったのは集落の人口減少です。小学生2人、中学生1人、高校生1人。若者が減り岩子小学校は閉校、利満さんを始め住民はもどかしい思いを抱いていたと言います。平成23年(2011年)に岩子集落と共に行った運動会は、そんな住民の思いを「形」で表した一つのステップとなる活動でした。
 
 利満さんが残していきたいと考えているのが集落の「大久保岱神社」です。4月と9月の祭典、そして6月の「鹿島流し」は、先代から引き継いできた神々への感謝を込めた集落行事です。「この行事は大久保岱の文化でもある。無くしたくない」と話します。平成22年(2010年)には雨漏りがひどかった神社の屋根の改修を行い「次の世代」への保存が可能となりました。
 
 「人間関係は今が一番理想的」と利満さんは話します。娘2人は地域外に嫁ぎ、現在は奥様と2人暮らしですが、自治会役員は皆、利満さんと同期で、隣の岩子集落で植樹活動をする「岩子桜の里」や、椎茸直売所を営む旧峰浜村の村長・芹田正嗣さんもやはり同期の仲間です。
 田植えや稲刈り時期になるとお孫さんが遊びにやってきます。トラクターに興味津々のお孫さんを膝に乗せ、農作業をする日々を楽しんでいます。「優雅に、せこせこすることなく、のんびり暮らしている。大久保岱の魅力はここにある」と利満さんは感じています。
 
 少子高齢化は大きな課題ですが、Aターンや退職後の暮らし場所として、大久保岱集落に戻る予定の人もいます。利満さんは「過疎の流れを緩やかにしていきたい」と考えています。
2012年5月掲載

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