画像:素波里神社と不動の滝

 高さ58.5mの素波里ダム堤体、そのすぐ下に立派な鳥居があるのが見えます。鳥居をくぐってその先に進むと、「素波里神社」と「不動の滝」が見えてきます。

 藤里町米田地域のほとんどの人が氏子となっている素波里神社は、口伝によると慈覚大使が不動明王を祀ったのが始まりといいます。今も、日曜日になると氏子の当番さんたちが神社に常駐するという、篤い信仰を感じさせる神社です。
 
 素波里神社の祭神「不動明王」は気性が激しく、参拝の際には滝浴びを行い、身体を清めました。このことから、「不動の滝」もしくは「素波里不動滝」とも呼ばれています。
 
 また、滝口周辺が、お酒を注ぐ銚子のように見えることから「銚子の滝」、滝の裏から見るのも素晴らしいので「裏見の滝」と、様々な呼び名があります。江戸時代の紀行家・菅江真澄もこの滝を訪れ、歌を残しています。
 
 最後にちょっと面白いものを見つけたのでご紹介。バスケットボールの強豪、秋田県立能代工業高等学校(現・秋田県立能代科学技術高等学校)の監督が、勝利を記念して献納を行った石碑が残っています。立派な手水鉢が寄進され、境内の入り口に置かれています。
平成23(2011)年4月掲載

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