県民会議

県民会議の開催等

平成24年度 第1回ベビーウェーブ・アクションを開催しました

2012.06.25


 6月8日(金)、ルポールみずほ(秋田市)で平成24年度第1回「脱少子化ウェーブを巻き起こす行動県民会議(ベビーウェーブ・アクション)」を開催いたしました。

 このベビーウェーブ・アクションは、行政、経済界、マスコミや子育て支援団体などの59団体で構成され、「社会全体で脱少子化を図ろう、少子化対策に取り組もう!」と自ら実践し、傘下団体等へ呼びかけを行う県民運動の推進母体です。今年度新たに秋田県社会保険労務士会を会員として追加しました。(資料1)
 

  


●会長あいさつ
 まず、会長である佐竹知事から、「本県の平成23年出生数が6,658人と、前年に比べ30人の減少にとどまった。出生数、婚姻数の減少は、全国的な傾向でもあり、これを直ちに回復させる特効薬はないが、県では、少子化克服を県政の最重要課題と位置づけ、「若者の県内定着」から、「出会い・結婚支援」、「出産・子育て環境の整備」まで、総合的、かつ県民総ぐるみでの対策を講じているところ。
 4月の高校新卒者の就職率は県内が99%で、県内中小企業の大変な努力により県内志向者が増え、県内に吸収してもらった。若い人が県外に出て行かないということは、必ずいつかの時点で様々な少子化対策のプラスになる。
 ヨーロッパでは財政危機等により、高い失業率となっており、その余波が必ず日本にも来る。外に頼り過ぎない経済構造をつくっていかなければならない。
 県民会議による取組として、子どもの国づくり推進協定は、平成23年度までで1,841件、あきた結婚支援センターの会員登録は1,100名を超え、センターが関わった成婚者は90名を超える。多いか少ないかは別にして、取っかかりができた。少子化対策は、その時々の状況を見極めながら息長く取り組んでいく必要があり、皆様方にも脱少子化に向けた取組に今後ともご協力いただくことを、改めてお願いを申し上げる」とのあいさつがありました。

[議題1 行動県民会議会員等のこれまでの取組・今後の計画について] 
●行動県民会議会員の取組発表
 会員のうち、3団体から取組状況・計画の発表をしていただきました。 (資料2)

◇秋田県商工会議所連合会(秋田県商工会議所 浅野企画振興部長)
 出会い・結婚支援として、平成22・23年度は、秋田市から「若者が創る出会いの場応援事業」を受託して「まちなかウォーク&交流パーティ」を開催、今年度は、会員企業の社員交流に重点を置いて、当所単独で、出会いの交流パーティを行う予定。また、大館・能代商工会議所では合同で出会いのパーティーを実施しており、今年度は8月に能代で実施予定。横手DE i隊では、大規模合コン等を平成23年度は3回実施し、270名参加。今年度はテレトラックの合コン1回、街コンを1回実施予定。湯沢商工会議所では平成23年12月に、独身だらけの異業種交流会を湯沢市と共同で実施し、今年度も実施予定。

◇県森林組合連合会(笹村総務課係長)
 昨年度「ベビーウェーブ・アクション」会長表彰において、林業関係の企業・団体が受賞したことから、今年度は同業界で積極的に若年者を雇用する動きがあり、今年度の新規就業者向け研修の受講者は新卒者が前年度から5倍となり、首都圏からの移住者やUターン就職者も含まれている。
 今後も引き続き、新規雇用に取り組んでいる企業・団体を紹介し、業界全体が若者の地元定着を意識することで、林業就業者の高齢化率と離職率を改善していきたい。 

◇ノースアジア大学(観光学科3年の斎藤慎司君、金澤拓也君)
 県内の縁結びや子宝に縁のあるスポット等を取材し、「あきた縁結びMAP」を作成した。
 取材してみると、地域の人しか知らないような所もあったが、八幡平の蒸ノ湯の女将からは、温泉に入った人から子どもを授かったと報告があったなどの話を聞けた。
 マップを作っていくうちに、地元の人でも知らないようなスポットや温泉があったり、カップルでも訪れることのできる所が多くあると思った。このマップを持って県外の人にも訪れてもらえたら嬉しく思う。(資料2別添「縁結びMAP」)(表)(裏)


  
                    ~ノースアジア大学の学生~


●脱少子化モデル企業の取組発表
 次に、少子化克服のための先進的な取組を行っている「脱少子化モデル企業」の皆様から、その取組等について発表していただきました。

◇大同衣料株式会社(岩見企画開発室長)
 当社は、若者の県内定着に資する取組が評価され、昨年ベビーウェーブ・アクション会長表彰を受賞し、脱少子化モデル企業となった。
 新規学卒者(高校生)の採用は、平成18~24年度までの7年間で44名で、残念ながら5名の退職者がおり、定着率は88.6%となっている。7年間の継続採用の結果、職場に同年代の社員が多く、明るく活気があり、業務でも先輩後輩のいい関係が保たれ、良好な循環となっている。
 古き良き時代の社内行事を継続実施することで、社員同士の「face to face」のコミュニケーションをこれからも大事にしていきたい。(資料2別添「大同衣料㈱」)

◇医療法人正和会(玉井正和会アピール課長)
 医療福祉の職場では、女性の能力活用が不可欠。女性が働きやすい職場づくりのため、理事長自らと相談できる体制を整えた。その結果、課題として見えてきたのが託児だったため、平成19年度に事業所内託児施設「てんぷす」を開設。現在は1日に30名を超す利用者がいる。両立支援制度等については、職員への周知が大切なので、広報紙に年数回掲載している。(資料2別添「(医)正和会」)


     

       大同衣料株式会社 岩見室長                         医療法人正和会 玉井課長
 

●意見交換(1回目)

 これまでの発表を踏まえて意見交換が行われました。
 JA秋田中央会からは「子育て支援の場として、子連れママの相談や遊び場を開いている農協もある。デイサービスが隣接しており、お年寄りとのふれあいもできる」との取組が発表され、秋田県看護協会からは「ワーク・ライフ・バランスの普及のため、ブロック別研修会を県北・県南の病院職員を対象に実施する予定」、秋田県社会保険労務士会からは「今年度は小規模事業所向けに、出産等で辞めなければならない女性の職場復帰支援等の無料相談を実施していく」などの今後の取組が示されました。連合秋田からは「男性も育児休業を活用して男女で子育てしていくべきだが、すんなりいっていない。育休を取りやすい環境整備が必要」との意見が出されました。


   

~意見交換の様子~

     

  
◇知事コメント
 両立支援については、経営者の理解があるかどうか。経営で精一杯のところもあるだろうが、その中で同じような職場でもトップによって違っている。子ども・子育て支援に目を向けてもらうようやっていかないといけない。
 大同衣料さんの新規採用者の定着率が88%というのは高い。県でも取り組んでいるが、全県レベルではもっと低い。自信を持ってもらいたい。

[議題2 平成24年度の県少子化対策の重点的な取組について] 

●県の少子化対策「2012」
 平成24年度の県の重点的な取組について、県少子化対策本部各専門部会長及びあきた結婚支援センターより説明がありました。(資料3資料4資料5資料6

◇田中 県少子化対策局長(企画、交流・結婚促進部会長)
◇佐々木 県産業労働部次長(若者定着部会長)
◇小野 県健康福祉部次長(子育て・教育部会長)
◇粟津 県教育次長(子育て・教育部会長)
◇七尾あきた結婚支援センター長


●意見交換(2回目)
 ここまでの説明を踏まえて、意見交換をしていただきました。
 県大システム科学技術学部学生自治会からは「この会議に参加して3年目。これまでの取組をずっと見てきて、大学生が少子化にどんな貢献ができるか考えたが、イベントのスタッフやボランティアとして積極的に参加することとの結論に至った。皆様方のイベントにぜひ参加させていただきたい」、国際教養大学学生会からは「学生は県外出身者や留学生が多く、県内への定着は難しい。やはり会議などに参加させてもらいたい。地域のお祭りや農業体験などにも積極的に参加したい」と学生という立場からの意見を述べていただきました。
 また、子ども・子育て支援推進協議会からは各地区の取組説明とともに、北秋田地区からは「結婚支援センターの会員が県北で女性が少ないということだったが、女性の入会登録料を無料にできないか。コンパでも女性は無料。登録料を安くしたらどうか」や「結婚が減っているのは、景気の悪いのが影響しているのでは。結婚式費用の貸出しや利子補給を行ってはどうか」などの意見が出されました。能代山本地区からは「外から来た人は、秋田県の保育園の支援が充実していると言う。自分でも保育園を運営しているが、保育園では心のこもった支援をしていると思う」などの意見が出されました。

 

   

~意見交換の様子~

  


 ◇知事コメント
 最後に、佐竹会長から総括としてコメントをいただきました。

 地域ごとの状況も踏まえて意見をいただいた。行政そのものは通常のルートでは、現場の状況や問題に入りにくいので参考になった。
 出生数は、平成20年から21年で408人の減少、平成21年から22年は325人、平成22年から23年は30人の減少となり、やや下げ止まった感がある。全体的に悪い数字ではあるが、人口動態関係で順位が上がっている数字もある。ほんのわずかだが足がかりがあるし、希望を持ちながら進めていく。
 若者の経済的問題については、職に定着しているかが関係しているのでは。定着せずに1~3年で職を辞めてしまうと、その人たちはフリーターであったり、経済的に不安定である。職に就いて2~3年は我慢しないといけないし、ドイツのように小学校から職業教育をやっていかないと、結婚までの道もなくなる気がする。
 面白いことに県北の有効求人倍率が全国平均以上に高く、県南は悪い。(出生数や婚姻数の現状は)こういった数字と働き方の面からきているのかという気がする。
 秋田では特に結婚式にお金がかかる。出席者も300人や500人で、本人の式か親の式かわからない。婚姻率のいいところは、本人同士の意向が強く、家も関係なく、式も簡素。ある程度の意識改革が必要かもしれない。
 結婚は意識の持ち方や教育の面もあるが、多面的で多様な問題が絡む。私自身は、就職したら結婚しようと思い、4月に就職し、5月に結婚した。学生の皆さんも、遠い将来のことではなく、卒業したら当事者であるという意識を持ってほしい。
 制度上の問題もあるが、少子化対策に効果があることは何でもやってみたい。突っ走ればいいわけでないが、皆さんの意見を聞きながら、歩みは遅いが一歩一歩進んでいきたい。

 (以上)

〔配付資料〕

(資料1)  平成24年度「脱少子化ウェーブを巻き起こす行動県民会議」会員一覧
(資料2) 行動県民会議会員のこれまでの取組状況・今後の計画
・(資料2別添) あきた縁結びMAP
(資料2別添) 大同衣料(株) 少子化克服に向けた取り組み
(資料2別添) (医)正和会 働きやすい職場への取り組み
(資料3) 少子化対策に係る主な取組・実績と今後の重点的な取組
(資料4) 秋田の少子化対策“2012”の概要について
(資料5) 平成23年度 ベビーウェーブ・アクション会長表彰 受賞者一覧
(資料6) 「あきた結婚支援センター」の活動状況について

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