秋田を味わいたい!

あきたの鍋シリーズ 石焼鍋

 製の手桶に男鹿近海で獲れた魚介類や地元産の野菜を入れ、味噌で味を調えただし汁を張る。この中に真赤に焼けた浜石をほうり込むと、汁は石の熱でゴボゴボと沸とうし始め、白い湯気が一瞬にして漂う。石をほうり込むほどにだし汁は急激に加熱される。このため魚介類は他の料理法以上に身が引き締まり、野菜類も味を損なうことなく煮上がるという。

 材させていただいたのは、秋田市大町3丁目にある元祖「秋田乃瀧」。具はエビ、カニ、ホタテ、アサリ、サケ、イカ、バーナ(貝)、シシャモ、春菊、シイタケ、ネギなど。石は焼くのに1時間ほどもかかるというから、石焼桶鍋を目当てに行く人は予約したほうがいい。

 


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 「の鍋は一瞬で沸とうするので、具は味を抱えたままで煮える。そして時間が経つと具のエキスがスープに溶け出してくる。だから同じ鍋でも最初と途中ではスープの味が違ってくる。だから2回にわたって味を楽しむことができるんです」と主人は言う。また、石の保温効果により、最後まで温かく食べられるのがうれしい。

 

 はその昔、漁師たちが磯のくぼみなどを利用して作ったともいわれる、野趣あふれる男の料理だ。しかし、川や海に遊びに行ったついでに、そこらの石を使ってを作るのは止めた方がいい。石の質によっては加熱すると割れて飛び散り、ケガをする恐れがあるからだ。に使用するのは加熱しても割れない特別な石だという。は、やはりプロに任せた方がいい。

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