秋田を味わいたい!

あきたの旬材 じゅんさい

 が山本町の特産品となったのは、ある女性の一言がきっかけだった。昭和初期、現在の山本町から関西の紡績工場へ働きに行った女性が、高級品として珍重されているを見てびっくり。


 「これだば、おらほの沼にいっぱいある」。この話を聞いて、加工業者が飛んで来たのは言うまでもない。さっそく加工場がつくられ、それまで自家消費が中心だった

は、商品として注目を浴びるようになったのだという。

 在では、休耕田を利用しての栽培が中心。4月頃から9月頃が収穫時期だが、の場合は収穫というより摘み取りといった方がふさわしい。独特の小さな箱船を左手の棒一本で動かし、ヌルヌルした小さな若芽を一つ一つ摘んでいく。慣れた人は一日平均30キロ。採りごろの場所に恵まれた時は50キロに達することもあるという。

 船の上で黙々と作業するのは年輩の女性が多く、若い人はほとんど見当たらない。作業は通常、午前は7時から11時30分。昼休みをはさんで午後は1時から4時まで。この間はずっと小船の上だ。

 「ひざをついたまま同じ姿勢で採るもんだから、ひざは痛いし、腰も痛くなるし…」と言いながらも黙々と水中のを摘み続ける。女性たちの忍耐強さに支えられた作業だ。

 


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 調理方法としては、すまし汁に入れるというのが一般的。この他に、酢の物にしたり、ワサビ醤油で食べたり。変わったところでは、よく水分を切ってから天ぷらにするというのもある。


 

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